先日、日頃採用のご相談をしている営業さんから、
ある本をプレゼントしていただきました!
「介護経営イノベーション」
著者:渡邊佑・森一成(総合法令出版株式会社)
「コーチング」を取り入れながらの人材育成、組織づくりをし、
当初離職率22%だったところから、7%までの改善に成功した
社会福祉法人合掌苑さんのお話です。
印象的だったのは、コーチングによる「ゴール設定のポイント」。
・・・目的地である自身のゴールは現状の外側に設定するのが大前提です。これは言い換えると、「抽象度の高いゴールを設定する」ということになります。
(中略)
秋田県、ゴールデンレトリバー、チワワなど犬にはさまざまな種類がいますが、それらを集合すると「犬」と表現できます。
それぞれの犬種より、「犬」のほうが抽象度が高いということになります。(中略)
仮に、ブルドックとダックスフンドのどちらが好きかで論争が起きても、それは小さな問題で、
抽象度を上げて考えれば「みんな犬が大好き」となり、争いはなくなるでしょう。(書籍内より抜粋)
会社の経営という視点で考えると、
会社のゴールではなく、介護業界全体、サービス業界全体のゴールを考えられる人が、
視野の広い人物であるという話でした。
この考え方、
個々の仕事だったり、就職活動でも言えることではないかなと感じました。
抽象度の高いゴールとは、「何をできるか」よりも、「何のためにするか」だと思っています。
クローバーで言うと、「介護がしたい」「療育がしたい」ではなく、
「人々が集まる幸せなコミュニティづくり」というビジョンがあり、
そのために、「介護」「療育」という「できること」があります。
そう考えると、
考えもしなかった分野のことが自分のやりたいことにつながったり、
自分が実現したいことの役に立ったりしてきます。
「業界」「職種」も大事ですが、
それが「何のための仕事なのか」「自分は仕事で何を実現したいのか」を考えてみると、
可能性は広がります。
ぜひ就職活動中の学生さんには、そういった点も企業選びの軸にしてみていただきたいなと思っています。
もちろん、抽象的なゴールが決まったら、
そこまでの具体的なアクションや、途中途中の小さなゴールを明確にしていくことも大事ですね^^
経営や人材育成以外にも勉強になることが多いので、
ぜひみなさんご一読してみてください〜!