【「こんな夜更けにバナナかよ」から学ぶ】誰だって助けて欲しい時も、そうじゃない時もある

7月になり、ドラマも新しいものが続々とスタートし始めましたね。

私は大泉洋さんの大ファンなので、
ノーサイドゲームを毎週見るのが楽しみになりそうです!!!!

大泉洋さんと言えば、
皆さんは「こんな夜更けにバナナかよ」はご覧になられましたか?

筋ジストロフィーの重度身体障害者・鹿野靖明さんと、
彼と過ごした彼のボランティアのお話です。

以前、この本の著者である渡辺一史さんのインタビュー記事を読んだことがあります。

僕が「こんな夜更けにバナナかよ」を書いたワケ
反時代的ノンフィクションライター・渡辺一史さんインタビュー(上)
論座:2019年1月5日記事

そこにこんなことが書いてありました。

大泉さんとは「世界一受けたい授業」(日本テレビ、2018年12月29日放送)という番組の収録でもご一緒したんですけど、こんな話をしてくれたんです。

これまでは「自分の子どもにどんな教育をしますか」と聞かれたら、「人に迷惑かけないようにしなさい」とずっと言ってきた。でも、この映画を通して、それは違うんじゃないかと思うようになった。今後は「できないことは人に頼りなさい、でも人に頼られたときは、それに応えられるような人になりなさい」と言うと思う。

大泉さんの言葉は、長い時間をかけて障害者の人たちが訴えてきたことを、見事に言い当てていると思います。そして自己責任という価値観を、障害の有無をこえてだれもが内面化させられた、今の時代を表してもいる。人に弱みをみせられず、頼れずに、孤立してしまう風潮です。障害者の人たちより、むしろ健常者のほうが、そういう規範に縛られていないでしょうか? 障害者や、鹿野さんの発するメッセージは、社会にとって、大切なメッセージを含んでいると思います。

 

「できないことは人に頼りなさい、でも人に頼られたときは、それに応えられるような人になりなさい」

この言葉がとっても素敵だなと思いました。

クローバーでもこの1月、
高齢者デイサービスと、放課後等デイサービスの共生型デイサービスを
オープンしました。

そこで目指していることは、スタッフが助け続ける世界でもなく、
困っている人(認知症や発達障害を持っている人)が助けられ続ける世界でもなく、
互いに助け合う世界。
障害があるからと言って、いつも助けられたいわけじゃない。
逆に障害がなくても、人は誰しも困ったり、助けて欲しいと思うことがありますよね。

障害の有無で「助けるか」「助けられるか」が決まるのではなく、
多世代でいろんな人がごちゃまぜにいることで、
それぞれの良さが機能して、
困ったときにはみんなで助け合おうよ、という「社会」が作れればいいなと思っています。

子どもたちと関わることで、高齢者のゲストは「お世話される世界」から「子どもたちを優しく見守るやりがい」を得られます。
おじいちゃん、おばあちゃんと関わることで、子どもたちは愛情を得て、自尊感情を養えます。

クローバーが大事にしている「美点凝視(=人の良いところを見る)」という価値観が、
キャスト間チームづくりの話だけでなく、
すべての人に言えることだと思います^^