社会人の「学ぶ」って何だろう、と最近気づいたという話。

クローバー本部の大塚です。

唐突ですが、皆さんは日々「学んでいますか?」
私は社会人4年目になって、
やっとその「学ぶ」というものの正体が分かってきた気がしています。

目次



社会人で自分の意思で学んでいる人は、「33.1%」

リクルートワークス研究所で毎年実施している「全国就業実態パネル調査」によると、

「あなたは、昨年1年間に、自分の意思、
仕事に関わる知識や技術の向上のための取り組みをしましたか」

という質問に対して、「YES」と回答した人の割合は、雇用者全体で33.1%だったそうです。(2018年度調査結果)

この数字を皆さんは、「へー、そこそこ学んでる人いるんだね!」と感じますか?
それとも、「思ったより少ないんだな」と感じますか?

最近までの私であれば、前者だったと思います。

私は学生時代、勉強ばっかりしていました。
それはもう吐き気が出そうなほど、勉強していました。
言いすぎだろと思うかもしれませんが、本当に高校生まで、遊んだ記憶があんまりないんです。
唯一思い出すのは、毎週月曜日の「少年ジャンプ」を読むことと、
毎週水曜日に放送される「水曜どうでしょう」を見ていたことくらいです。
おかげで第一志望の国立大学に進学することができましたが、
またあの勉強をやりたいとは、正直思いません。
学生までの「学ぶ」というのは、常に「勉強」だったんですね。
だから、誰も進んで自ら学びたいとは思わないだろうと思っていたと思います。

学生の「学ぶ」と、社会人の「学ぶ」の違い

勉強というのは、「知識を脳みそに叩き込みまくる」というもので、
次につながることと言ったらせいぜい、
「テストや模試で良い点がとれる」「内申点が上がる」
くらいでした。
いま思えば、なぜそれだけのためにあそこまで勉強できたのか、本当に不思議です。

私は最近まで、仕事のためにと思っても、
あんまりビジネス本が読めない人間でした。
どれもこれも、ただの情報でしかなく、
「学んだ」からと言って何につながるのが、いまいちピンときてなかったんです。

でも社会人4年目を迎えて、やっと自分の課題感だったり、
逆に自分の得意なことだったりが、なんとなーく分かるようになってきました。

「これをもっとできるようになったら、仕事が早くなるんじゃないか?」
「これをもっと上達できたら、自分の武器になるんじゃないか?」
と自然とアンテナが立つようになり、

「うまくいかなかったのは、自分にはこの視点がなかったからか!」
と新しい見方、捉え方を発見することもあります。

学生時代と社会人になってからの「学ぶ」の違いは、
ちゃんとそれが「アクションにできたか?」なんだと思います。

知識だけ一生懸命入れても、それはないのと一緒。
学生時代は出された「お題」に答えていれば良かったですが、
社会人になってからはその「お題」も自分で考えなくていけません。
「お題」に気づくためにも、「お題」を解決していくためにも、
常に自分の情報をアップデートしていかないといけないし、
自分で学んだことを、活用していかないといけません。

そう考えると、「お題」を見つけて、それに答えていくことの連続、
つまり「仕事」を楽しもうと思ったら、
やっぱり「学び続ける」ことは必須条件なんですね、何歳になっても。

「学ぼう」と気づかせてくれる「人」「環境」と出会うことも大事

私はこの4月から、
東京藝術大学の社会人プログラム「Diversity on the Arts Project(DOOR)」
というものを受講しています。
「アート×福祉」をテーマに「多様な人々が共生できる社会」を支える人材を育成する、と
いう1年間のプロジェクトです。

クローバーに来てから、キャストたちにも刺激を受け、
自分の「学び」の足りなさを感じるようになり、
受講を決意しました。

先週も講義を受けてきたのですが、その日のワークで一緒になった方に、
なんと北海道から通っているという方が・・・!!

「お金も時間も必要だし、最初はすごく悩んでいたけど、
まあ、やってみないとできるかどうかも分かんないな!と思って、
やってみることにしたの」

とおっしゃっていました。

この社会人プログラム、受講されている方の多くは、
私の両親と同じくらいの世代の方たちです。

福祉分野の方だけでなく、
医療関係の方、芸術関係の方、編集や出版関係の方など・・
さまざまな分野の方たちが、
「仕事で活かせたら」「自分の視野をもっと広められたら」という理由で参加されています。

自分も、この方たちみたいにいくつになっても学び続けたいなと感じ、刺激を受けています。
刺激をくれる人たちがいる環境があるのは、実は学び続けるために一番重要なのかもしれません。

〜おまけ〜

この日の講義でみんなで書いた一面のホワイトボードの写真。
テーマは「福祉的領域とアートの出会いを社会化することについて」
・・・ここを話すと長くなるので、本日は省略しますが、
どの意見も刺激的でした。