【わたしが働き方を変えた理由】幸せな人が周りを幸せにできるという話

クローバー本部、大塚です。
最近、夏風邪をひきました。
小さい頃からあまり風邪をひかない体質なので、微熱が出ただけでへろへろになります。
体調管理は大事ですね。

さて、新卒採用選考で学生のみなさんとお話している中で、
「なぜクローバーに入社したんですか?」と聞かれることがあります。

そう聞かれたとき私は、
「『人を幸せにできるのは幸せな人だけ』という考え方に共感できたから」とお答えしています。
クローバーでは、「キャストの幸せが、ゲストの幸せにつながる」と考えています。
なので、会社としてまず幸せにすべきはキャストだと思っています。

でも、なぜ私という個人がその考え方に共感できるのかをお話したことはあまりないので、
それについて少し書いてみようと思います。

それは、私が「働き方を変えよう」と思った新卒前職時代のある出来事に理由があります。

目次



欲しいものは?と聞かれて「美女と野獣に出てくる図書室」と答えていた小学生時代

私は小学生の頃から読書が大好きでした。
休み時間も本も読み、
物語の話の続きが気になって気づけば深夜3時くらいまで本を読み続けていたことも多々。

当時憧れだったのは、美女と野獣に出てくる大きな図書室。
部屋の壁一面、天井まで並んだ本を見て、心ときめいていました。
映画の中で、読書好きで空想好きなヒロインのベルは、
「もっと素敵な世界が私を待っている」
と歌います。

本を読めば読むほど、
自分の世界がここだけではないんだという
ワクワクが得られるような気がしていたのだと思います。

本を読んでばかりの私に父は、
「読書はいいことだ。ぜったい、将来役に立つぞ」とよく褒めてくれました。
ますます本が好きになって、それは大学生まで続きました。
おかげで、文章を読むことは得意になったと思います。

心も身体もボロボロ。本が読めなくなった新卒時代

就職を機に上京しました。
新卒1社目、前職は求人広告の営業をしていました。
憧れだった広告業界に就職できたこともあり、ワクワクしながら始まった社会人生活。

初めてのことばかりで必死。仕事も毎日遅くまでやり、終電近くなる日々も続きました。
それでも、営業としてお客さんの役に立ちたいという気持ちは人一倍強かったと思うので、
新卒だからと言って甘えていてはダメだと、
ひたすら自分に鞭を打ちました。
勉強しないとお客さんの課題にはついていけないと思い、
ビジネス本を買いあさりました。

でも、何事にも限界があります。
次第に、気持ちも身体もついていかなくなりました。
笑えなくなり、電車のホームに飛び込むことも考え、
感情もなく仕事に向かう毎日。
気づけば、家には読む余裕がなくなって放置された本が何十冊も積み重なっていました。

積み重なった本を見て、父が言ったこと

新卒1年目の終わりごろ。
その時私は38度の熱を出していて、
それでも仕事が終わらない、と、意識朦朧と働き続けていました。

ちょうどその頃、父が地元の静岡から東京に来ていました。
「エアコンの掃除をしに来た」と言いつつ、
当時まともに連絡をとる余裕もなくなっていた私の様子を見に来たのだと思います。
なんでそんな体調で仕事するんだと言われ、
来て早々にケンカになりました。

しばらくして、部屋に積み重なった本を見た父が私に尋ねました。
「・・・これ、読んでるのか?」

まったく手をつけていないことを告げると、
私に背を向けたまま一言。

「お願いだから、好きなだけ本が読めるような働き方をしてくれ」

たぶん、泣いていたと思います。
いつも目を見て本を読むことを褒めてくれていた父が、
背中を向けながら私に言葉を発したのは、それが初めてでした。
いまだに、その背中が目に焼き付いて忘れられません。

その時やっと、私の人生は私のモノだけど、
私「だけ」のモノではないんだということに気付かされました。

誰かを幸せにしたいなら、まずは自分を幸せにすること

福祉業界に就職したいと思う学生さんの多くは、

「人の役に立ちたい」
「人を笑顔にしたい
「人を幸せにしたい」

と考えています。

会社としてもサービス向上を考えたら「顧客思考」はとても大切なこと。

でもそれは、働く人が幸せであることが前提です。
幸せなオーラを放っている人は、いるだけで周りも幸せになります。
逆に、苦しんでいる人がどれだけ周りを幸せにしようと思っても、
周りも苦しくなるだけです。
自分の幸福度は、思った以上に周りの幸福度に影響を及ぼしていると思います。

クローバーに来る方にはぜひ、人を幸せにする方法と一緒に、
自分を幸せにする方法を考えてみて欲しいですね。

 

ちなみに・・・

いまは毎日何かしらの本を読む日々を送れております。