「長生きしてみるもんだ」

こちらが

本日の解答です。

バター炒めも

美味しいですよね。

「‥でね、

夏が近づいてくると

汗も

ひときわかくじゃない?

風呂わかしてくれるわけ」

朝の車内。

ゲストのおうちであったこと

聞かせてもらってます。

「孫にも感謝はしてるのよ?

あたしが頼んだわけでもないのにね、夜は

横の部屋に寝てくれるし。

でーもねー、

自分がやってることだから、

ありがたい反面、

一人でできるわよ、

って思っちゃうのよ」

うんうん

わかります。

逆の立場でも

そうですね。

「で、さっきの風呂の話に

なるんだけどさ。

わかしといてくれるのはいいんだけど、

自分が入りたいのに

あたしのため、って

結構早くに沸かすわけよ。

そうするとほら、

娘とかの手前

あたしにも

立場があるじゃない」

あぁー‥。

「そうするとさあ

わかってても

つい、言っちゃうのよね。

相手もわかってると

知ってるような

小言をさ」

…!

ビクッとしました。思い出したのは

自分の幼い日。

おばあちゃん子だった私は

学校から帰ると

いつも

おにぎりを作ってもらったり

お小遣いをもらったり

とにかく

可愛がられていました。

やんちゃだった分

おとなしい弟より

余計に

世話をしてもらったかも

しれません。

あの頃

おばあちゃんも

ずいぶん色々なことを

言ってた。

正直

聞くのが面倒だった。

わかってるよ、そんなこと。

いちいち言わなくても。

なんでわかんないんだろう。

言われるとかえって、

やる気なくすのに。

口だけは達者な私、

ずいぶん口答えしました。

今思う。

自分だって

「言わなきゃいいのに、

つい言っちゃう」

なんてことは

ザラにあります。

それを

周囲が汲んで

うまく回ってることだって

たくさんある。

おばあちゃんだって

そうだったかもしれない。

よかれと思って

色々言ってくれたのでしょう。

たしかに

子供ではありましたが

あの頃の私に

もう少しでも

思いやりがあれば

おばあちゃんに

かける言葉も

変わってたんじゃないかな。

でも

おばあちゃん。

何言われても

笑ってた

記憶ばかりですけどね。

やれやれ、

あの域には

当分

行けそうにないな。

「なーに、だまりこくって」

いえいえ。

ちょっと、昔を思い出して。

「何言っちゃって!

これからよ、長いわよー」

ごもっとも。

‥自分が

二十歳を超えて、

大人になって、

こんな風に

昔のことを

思い返すなんて

あの頃は考えもしなかったな。

年を経るのも、

いいものです。

ゲストとの世間話に

ちょっと、しみじみとする

週末でした。

あのN