安心。ただ、さるのみ?

「また、夢を見ました‥」

シエスタから帰ってきた新卒が一言。

なに?こわいやつ?

「どうなんでしょう‥今思い出してます」

まあ、聞くだけ聞こうか。

「クモがいました。」

クモってあのクモ?

旅団?

「ちょっとなに言ってるかわかりません。

私と並んであるってました」

「そのうち、犬とキジも一緒に歩いてました」

「それ、キジですか?」

だまらっしゃい。

え、サルは?

「で、みんなで一緒にイズモへ

向かう途中で、目が覚めました」

いや、

だから

サルは?

「さあ‥」

‥モヤっとする話ですね。

彼女の書いた犬だけ

絵の出来が良いのも

モヤっとしますね。

しかーし。

ゲストの前に立つ彼女は

モヤっとなんてしてません。

クローバーで迎えた

社会人4ヶ月目。

毎週の報告でも

「皆さんに助けて頂いて‥」

なんて

自分では書いてますけど。

彼女

クローバーに入るまで

ほぼ、

料理してなかったんですって。

それが、

誰に言われることもなく

休みの日に

お家でも、家族に

味見してもらったり。

そして、

今日のおやつが

この出来です。

見た目はもちろん

お味の方も

ゲスト太鼓判、

大変よろしゅう

ございました。

かたや

こちらは

神楽坂から来てくれた

去年の新卒さん。

クローバー2年目ですね。

2月にも来てくれましたが、

その時と比べても

すごく泰然として、というか

なんというか。

今日は、諸用で

出入りの多い

私を

ずいぶん助けてくれて。

こちらもすっかり

背中を預けちゃいました。

自慢じゃないけど

「新人だから」って

育ててる自覚は

あんまりありません。

だってみるみる

頼もしくなる。

本人たちの地金です。

人の成長は、早いもの。

伸び代

青天井の彼女らを前に

少しだけ、しみじみした

梅雨の日なのでした

(最近、このくだり

多いな‥鈍ったかしら)。

背中で語るのが

苦手でねえ‥。

言いたいことの多くは

性分的に

ほぼ

伝えてしまっているので(笑)

言いにくいことは

この場に少し

残しときますか。

「クローバーに来てくれて、

居着いてくれて、ありがとう。

いつも、『良い職場』と

言ってくれるけど、

あなたたちの

頑張りが

支えてくれているんです。

継続は力なり。

自信を持って。

それは

紛れもない、あなたたちだけの

お手柄よ。

世の中はね

最後まで、

リングに立っていた方が

勝つんです。

でも、

両方とも立っていた場合は

その場で判定になります。

だから、ポイントを」

あれ、なんの話だっけ?

いけないいけない。

ちゃんと

語れる背中を

見せないと!

一句浮かんだ。

「だいじょうぶ!

かくしどりでは

ござんせん」

あのN