星川隆文
執行役員 統括マネージャー
- 東海大学工学部出身。営業、販売、様々な店舗の立ち上げなどを経験したのちCLOVERへ。福祉は未経験ながらも新規OPENの代々木上原事業所の管理者を務め、現在は全事業所を統括するマネージャー。現場キャストからは「ブレない」「勉強家」「相手に寄り添う精神を持つ」マネージャーとして信頼を集める。
目の前にいる「出会った人たち」を幸せにする会社をつくる
■「会社」=「人に出会える場所」をつくりたかった
―介護業界に関わることになったきっかけは?
大学生の時、将来は起業しようと決めていました。大学3年になったら、周りが就職活動を始めると自分も就職活動をしなくてはと説明会に取り敢えず行きました。でも私は、会社に入って代わりがきく人だけにはなりたくなかった。それに、稼ぎたいという思いはありましたが、これがしたいという仕事はありませんでした。学生の時は月に10数万毎月支払っていて、翌月から20万以上を貰える期待に応えられるかの不安が大きかったのを覚えています。
でも、就職活動をしていくうちに会社は「人と人が繋がる場所」だと感じました。30歳で起業する事を目標に、20代は目標を定めて様々な仕事を経験してきました。そんな中、「起業する」と目標に決めていた30歳の時、CLOVERに入社することになったのです。
―起業する!と考えていたのに、なぜCLOVERに入社をすることに?
福祉での起業を考えて医療法人で仕事をしていた29歳の時に、香丸さんと出会いました。起業は「人と人が繋がる場所」が目的だったので、自分で会社を起業しなくても共感できる人と一緒に仕事が出来るのであればそれでよかった。香丸さんが「責任は、私が取るので全て任せる。」と言って下さったのが決めてです。そこで、代々木上原事業所の管理者としてCLOVERに入社することになりました。
■「できない部分」を指摘するのではなく、「成長する」と感じる部分を投げかける
―現在は全事業所の現場をまとめるマネージャーですが、そのうえでキャストと関わる時に意識していることはありますか?
やはり「かけがえのない人になる事」が一番重要だと思っています。そのために、相手の目線や価値観で話が出来るように意識しています。その為に、雑談を大切にしています。一緒に目標に向かって働くのであれば、相手の事を知らないより知っている方がいいですよね。
―そういったキャストを知る時間は、いつ作っていらっしゃるんですか?
時間ではなく、「質問力」だと思っています。現場に行って、彼らの所作を見たり、どんな環境で育ち、どんな価値観を持っているのかを知る為の質問をしています。そこで、それぞれが「成長できる部分」を見つけて、そこについて質問を投げかけています。
自分の考えの先に、目標がなければ、与えられた目標の為に全力で努力しません。その人がいま頑張ろうとしていることの先に目標を与えられるような、そういう働きかけが必要だと思っています。
■目の前の幸せを考えれば、結果はついてくる
―CLOVERの特徴の一つでもある「子連れ出勤OK」を提案したのも星川さんですよね。そういった新しい取り組みを始めるきっかけは何ですか?
私はただ、「人の幸せを考えて、これはやったほうがいいんじゃない?」と思ったことをやっているだけです。ちょうど代々木上原の立ち上げの時に、世田谷区の待機児童がよくテレビに取り上げられていました。子供がいて働きたくても働けないお母さんの幸せは?と思った時に社会の問題を解決するのが企業の存在価値だと考えていたので、子連れ出勤OK制度も特別な事ではなく自然と始めました。
これのために、と目的を持ってやるというよりは、ただその時の目の前の人の幸せを考えて仕事をしています。「ゲストの幸せの為にキャストにもっと幸せになって頂きたい」と考えた結果、キャストのご家族も参加OKな忘年会を開催したり、キャストに感謝を伝える場として表彰式を作ったり、休日を増やしたりなど、さまざまな具体的な取り組みにつながっていきました。
―社内サークル活動も提案されたんですよね。ダーツ部や釣り部の皆さんからは、自分たちが好きなものにも参加してくれる上司・星川さんの存在がありがたい!と声が挙がっています!
同じ会社で働いている仲間なのに、社員会や応援で他事業所に行ったときに「はじめまして」を言い合うなんて寂しいですよね。それに、仕事場ではどうしても経験年数や立場が上の人には意見が言いにくいと思うのです。でも、これがダーツや釣りというフィールドに変われば、気軽に話せる関係が作れる。そういう場所を作っておかないと、言いたいことが言えない関係になってしまうと思ったからです。
■「お父さんってやっぱりすごい人だったんだね」と家族が思えるように
―将来の夢はありますか?
私は死んだ時に、お葬式に300人以上の参列者を作ることが夢です。その参列者を見て、家族から「お父さんってやっぱりすごい人だったんだね」という言葉を空から聞く事が、私の最終ゴールです。そのためには、たくさんの人に出会っておく必要があります。私にとって会社は、そこに並んでくれる人たちと出会うための場所です。
そして、今を一生懸命過ごす事で未来が楽しく過ごせると思っています。そして、未来を恐れず、過去に執着せず、リスクを恐れず、今を大切に過ごす事を心掛けています。
キャストだから、ゲストだからではなく、「期待に応え続ける事」で「出会った人」をより幸せにし続けていきたいです。