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山中葵

デイサービスクローバー・管理者

高校生の頃に児童養護施設に興味を持ち、目白大学・人間学部・人間福祉学科に進学。大学では福祉を学ぶ。大学卒業後は、民間学童に就職し、新卒1年目が終わる頃、2020年3月にクローバーに中途入社。入社4年目、27歳で管理者に抜擢された若手活躍キャストの一人。管理者になった今もなお、一番楽しい瞬間は「ゲストと話す時間」

「一番ない選択肢」だと思っていた介護は楽しさでいっぱい!目指すは「助けてもらえる管理者」

■学生時代はどんなことを学んでいましたか?

人間学部・人間福祉学科で福祉全般のことを学んでいました。高校生の頃、よくテレビで「児童養護施設」についてニュースが流れていて、児童福祉に興味を持ったことがきっかけです。大学はその流れで、なんとなく児童福祉のことが学べるところに行こうと思って選びました。

在学中に高齢者分野のことも学んでいましたが、実は当時は、高齢者の介護は「自分には一番ない選択肢」だと思っていました。おじいちゃん、おばあちゃんは好きでしたが、自分の身の回りにいる高齢者はまだ介護を必要としない方ばかりだったこともあり、自分にはなんだか遠い分野で、「そういう世界もあるんだな」くらいにしか思えていなかったんだと思います。

なので興味関心は児童分野のまま、就職活動が始まりました。元々興味があった児童養護施設は、実習で経験した際に「そんなに甘い世界ではないな」と感じました。自分は子どもに「楽しみを提供したい」と考えているうちに、5つ下の妹がいつも楽しそうに通っていた「学童」を思い出したんです。新卒では、学童の中でも一番興味を持った会社に入社しました。

■その後、新卒で入社された会社を1年で退職して、CLOVERに転職されたと思います。どんな理由でしょうか?

民間学童だったことから、イベントがとにかく多くて自由に企画できる環境や、子どもたちの送迎付きで「しっかり保護者のサポートができるのでないか?」と思ったことが、入社の理由でした。

ただ実際に入社してみるとイメージとの違いも多くありました。イベントが多いことは魅力でしたが、社員はその企画や事務の仕事に回ることが多かったんです。その分、子どもたちとの関わりは、どうしてもアルバイト・パートさんにお願いすることになります。自分が思い描いていた「子どもと楽しく関わる」ということは、社員だと思っていたよりもできないんだなと分かりました。

また、子どもたちが帰った後にどうしても事務的な仕事が残るので、先輩たちも休み中も何か対応していたり、自分自身も毎日夜遅くまで働いていました。実は新卒1年目の冬には「管理者にならないか?」と声をかけていただいたのですが、「管理者になったらもっと大変になるんじゃないか?」「将来、家庭を持ちたいけど、それができなくなるのでないか?」と感じてしまい、長く働いていくイメージができなかったんです。新卒入社1年目で退職をすることは勇気が必要でしたが、思い切って環境を変えようと思ったことが転職のきっかけです。

■いざ転職を考えたとき、学生時代は「自分には一番ない選択肢だった」という介護の世界を志したのはなぜですか?

これまで一番興味があった児童分野という選択肢を失って、正直、何に興味が持てるのかも分からなかったんです。

そんな中、ふと大学時代の友人や先輩たちに目を向けると、高齢者の介護職についている人が多いことに気づきました。よくよく話を聞いてみると、みんないつも楽しそうで、「介護ってありなのかも?」と急に興味が湧いてきたんです。

そこで「介護」を軸に探し始めているうちに、CLOVERを見つけました。初めて「ここならいいかもしれない」と思った会社でした。

■そう感じた理由は何ですか?

まずHPを見て、自分が想像していた介護のイメージと大きく違いました。よく友人に聞いていた介護施設は、何フロアもある大きな建物で、エレベーターがあって、というイメージで。CLOVERはオシャレで、良い意味で「施設っぽくない」という印象でした。

また、奨学金返済支援制度などの福利厚生が充実していたことも大きかったです。最終的には周囲の介護職の友人にも意見を聞いてみて、「ここならいいんじゃない?」と言ってもらえました。「受かったらここに行く」と思った会社しか応募しないと決めていたので、面接で合格をいただいてすぐに入社することを決めました。

 

■実際に入社してみて、どんなことを感じましたか?

あんなに「自分には一番ない選択肢」と思っていたのに、いざ現場に入ってみると、自分でも驚くくらいに抵抗感がなかったんです。休日もしっかり自分の時間も作れて、「転職して最高!本当によかった!」と思えました。

レクリエーションの一環としてよく「お出かけ」をしますが、ゲストが事業所に帰ってきたときに「ただいま」と言ってくださるんですね。その瞬間を見るといつも「いいな」と感じます。ここがゲストにとって無理矢理来ている場所ではなく、「楽しく来れている場所なんだ」と思えるからです。

■逆に大変なことはありましたか?

入社して4年、大変なことももちろんあったと思うんですが、それよりも「毎日ゲストと話せること」が何よりも楽しいんです。それが続けてこれた一番の理由です。認知症の方でも、毎日顔を合わせていると自分の名前を覚えてくださることも嬉しいです。

実は学童で働いていた時、自分は子どもたちと話すこともよりも、高齢者の方と関わる方が向いているかもしれないなと思ったんです。実際にデイサービスで働いてみて、自分よりも人生経験が長いゲストからいろいろなことを教えていただく中で、子どもたちの「面倒を見る」という関わり方よりも、「人として対等に話す」という関わりの方が好きなんだなと実感しました。

一方で、大変なことというよりも、辛いなと感じる瞬間はあります。この仕事をしていると、ついこの間まで元気だった方が、急にご自宅で体調が悪くなって、そのまま入院されたり、利用がなくなったり、時にはお亡くなりになるケースもやはりあります。覚悟はしていたけど、その経験をした時に改めて「自分は人の人生にこんな風に関わる仕事をしているんだな」と実感が湧きます。

■前職時代には「イメージが湧かなかった」という管理者に声をかけられた時、どうして引き受けようと思ったんですか?

CLOVERに来てからも、自分が管理者になるなんて思ってもいなかったんです。だから声をかけていただいた際は、やっぱり迷いました。

そんな時に上司やマネージャーが、「困ったら私たちがいるから大丈夫!」「分からないことはどんどん聞けばいいんだよ!」と言ってくださいました。「そうか、管理者になっても、分からなかったら聞けばいいんだ。助けてもらっていいんだ」と思えました。最終的には「自分がやるしかない!」と思って、引き受けさせていただくことにしました。

■いちケアスタッフとして働いていた時と比べ、管理者になって変化はありますか?

今までは「目の前のゲスト」に対する責任だけを考えてきた気がします。でもいま管理者になって、ゲストのご家族、ケアマネージャーさん、一緒に働くキャストたちのこともすごく考えるようになりました。外に出て営業活動させていただく際も、「自分はこの事業所を背負っているんだ」と感じています。

事業所の稼働も意識するようになりました。今までなんとなく対応していた利用希望のお問い合わせも、「この日も利用できますよ」と積極的にご案内させていただいています。

■今後の目標を教えてください!

管理者になったからと言って、「自分は上の立場にいるんだ」という管理者にはなりたくないなと思っています。CLOVERの管理者やマネージャーは、上司だけど「自分は上なんだ」と主張するような人がいないんです。元上司も、私たち部下や周囲にも「助けて」と言ってくれる方でした。いま管理者になって思うのは、私が周囲に「助けて」と言わないと、部下も「助けて」って言えないんだろうなということです。自分もその文化に救われてきたんだと気づきました。だからこの立場になっても、どんどん周囲に助けてもらおうと思っています。

大変なことも毎日ありますが、前職時代と比べて、仕事もプライベートも相談しやすい人間関係だなと感じていて救われています。上司、同僚、部下関係なく、一緒に乗り越えてくれる人たちがいるというのは、とても大きいです。

管理者になってやはり業務は増えたのですが、昨年結婚したこともあり、自分が遅いシフトばかりにならないようにと、マネージャーや上司がシフトの相談に乗ってくださっています。私自身が「仕事は仕事、プライベートはプライベート」にしたいと考えているように、自分の部下たちにも、しっかりそういう時間を過ごしてもらえるような雰囲気を作っていきたいです。

私は迷った時には、「人生は一度きり」と思うようにしているんです。日々仕事をしている中でも、人生の大先輩のゲストたちに「若いうちに色々やりなさい」と言ってもらえます。迷っている暇はないなと思うので、とりあえず一歩踏み出して、失敗したらまたやり直せばいいと考えて、これからも進んで行きたいなと思います。

他のキャストに聞きました!
山中葵さんってどんな人?

今村智寿 デイサービスクローバー・管理者

山中さんの素晴らしいと思う所は、いつも元気で明るくて、周りにパワーを与える所です。

以前同じ事業所で働いていましたが、どんな大変な時も「何とかなりますよ!」と笑顔で言ってくれます。どれだけ周りが救われていることか。

そして頭の回転が早い!素早く要点を掴み簡略化し相手に伝える事は秀でていて、私も参考にさせて頂いてます。最近では結婚し、管理責任者と妻の両立をされ器用な一面もみられます。これかからの活躍に期待してます!

牧野いつき デイサービスクローバー・キャスト

山中さんは入社当初から明るくてきぱきした方で、キャストともゲストの方々ともすぐに打ち解けられていました。子どもの頃の話、お仕事していた話、得意なこと、やりたいこと等々…ゲストお1人お1人のお話をよく聞き、それならば一緒にこれをやりませんかとゲストの方々とパッチワーク、折り紙制作等様々なものを作りゲストのお土産にして下さいます。

キャストのこともよく気にかけられ、声かけやフォローをして下さり、どうやったらその人が出来ることを活かせるかを考えて下さいます。

管理者となり、日々の業務だけでなく新たな業務も加わり忙しいとは思いますが、変わらずゲスト、キャストのことをよく見て下さいます。
自分もそんな山中さんの少しでも助けになれるように日々努めていこうと改めて思いました。山中さん、お身体には充分お気をつけて、これからも宜しくお願いいたします。

佐藤優生 デイサービスクローバー・キャスト

異業種からの転職で右も左も分からない状態でしたが、山中さんが初歩的な所から丁寧に教えて下さいました。

周囲へのさり気ない気配りや配慮、山中さんは明るく優しい人柄で不安な事や疑問も直ぐに相談でき、またゲストへの真摯な姿勢にいつも尊敬をしています。