
高野勇輝
クローバーキッズ学芸大学・療育指導スタッフ
- 保育士の短大を卒業後、保育士として保育園、放課後等デイサービスを経験。保育士時代に自閉症の子と関わったことがキッカケで、「もっと子どもたちのいろんな姿を見てみたい」と思い、療育と出会う。PCが得意で、クローバーキッズ学芸大学では、「ミスターIT」と呼ばれている。2020年度社員表彰では、「ルーキーオブザイヤー」を受賞。
保育士から療育指導スタッフへ。当たり前ではない子どもたちの「できた!」が日々のやりがい。
◼️クローバー入社のキッカケは、「ここまで療育を考えているんだな」と感じたこと
―これまではどのようなお仕事を経験されてきましたか?
保育の短大を卒業後、保育士として保育園に1年、その後、放課後等デイサービス2事業所で勤務しました。昔から9つ下の双子の従兄弟たちの面倒を見ていて、それが子供の仕事に就きたいと思うようになったキッカケです。実は途中、子ども以外の世界も見てみたいなと思い、工場などの仕事も経験したんですが、自分にはやっぱり子どもだ!と思い、この世界に戻ってきました。
―なぜ、保育園から放課後等デイサービスに?
元々勤めていた保育園がキリスト教だったこともあり、障害を持った子もみんな一緒に過ごしていました。そんな時、自閉症の子どもたちを受け持つことになったんです。朝の会で毎日歌を歌うんですが、その子たちは耳で覚えた音を、なかなか口から発することができずにいました。これまで障害を持った子に関わるとは思ってもみなかったんですが、子どもたちが「当たり前にできる」と思ってたことが、実は当たり前ではないと知りました。
ある日、その子が突然みんなと一緒に歌を歌い始めたんです。それがとにかくもう、すごく嬉しくて、嬉しくて・・・。友達の名前を言えた時は、一緒に拍手して喜んだのを覚えています。そのように自閉症の子たちと関わる中で、もっと個々に、違った子どもたちの一面を見てみたいと思うようになったのですが、保育園ではクラスごとに「みんなで一緒にやる」ということを目指すことが多いんです。担任と副担任で大勢の子どもたちを一度に見ることになるため、特性を持った子に合わせて個々に向き合う時間をつくることに難しさを感じていました。そこで、もっと専門的にひとりひとりと接することができる放課後等デイサービスや療育の世界を志すことにしました。
―なぜクローバーに入社しようと思いましたか?
「ここまで療育をしっかり考えているんだな」と思えたからです。当初勤めていた放課後等デイサービスでは、ほぼ「送迎」と「介助」で1日が終わり。まともな療育ができなくて、「何のためにここにいるのかな?」と考えるようになりました。もっと療育ができる場所に行こうと思い見つけたのがクローバーキッズです。
まず面接で訪れたときに、内装や環境にとても驚きました。おしゃれなカフェみたいな雰囲気、eラーニングを取り入れた個別学習スペースや、調光できるライト、個別の学習机など、環境づくりにここまでこだわっているんだなあ、と。ここでなら、しっかり子どもたちの支援ができる!と感じました。
◼️何気ない会話から、新しいアイデアが出し合える環境
―高野さんにとって、クローバーキッズはどんな場所ですか?
キャストみんなでアイデアを出し合って、新しいものを作っていける場所ですね。先ほども言いましたが、保育士時代は、担任を持ったら一人でそのクラス全員のことを考えなければいけなかったので、就業後の時間を使っても最低限のことをやることに精一杯でした。でもここではみんなで意見を出し合うことができ、プラスを生み出すことができています。自分はPCを使うことが得意なので、これまで毎日手書きでやっていた管理表やおでかけマップなどを作成して提案しました。それらを活用するようになって、日々キャスト同士のコミュニケーションで「これ、もっとこうしたほうがいいんじゃない?」という何気ない会話から改善が生まれています。無駄な時間を省くことで、少しでも子どもたちのことを考える時間を増やしたいですよね。自分にとっては趣味程度だったPC作業も、思わぬところで活かせていて嬉しいです。
―クローバーキッズに来て一番印象に残っているエピソードを教えてください!
LD傾向の強い子で、人見知りもあり、みんなの前でなかなか発言ができない女の子がいました。その子のご自宅に送迎に行く度に、保護者にその日のその子の様子をお伝えして、またご家庭での様子もお聞きし、ともに支援方法を相談し合ってきました。
そんなある日の送迎時、保護者からあるご相談を受けました。
「今度始業式で、『起立!礼!』の担当になったんです。クローバーキッズでも練習しみていただけないでしょうか?」
始業式なので、全校生徒がいる体育館で言葉を発する必要があります。正直、最初にお話を聞いた時はとても驚きました。でも、なんとか自信を持って成功させてあげたいと思い、それからはクローバーキッズでも練習のサポートをしました。実際の本番は、大成功だったようで!これまででは考えられなかったような大きな声を出すことができ、保護者も学校の先生も驚きとともに、とても喜んでくださいました。
それからしばらく、たまたまそのエリアの送迎担当を外れた時期がありました。久しぶりにその子のご自宅を訪れた際、
「しばらく来られなかったので、辞めてしまったのかと思っていました。
高野さんがまだ居ていただいて良かった!」
というお言葉を保護者からいただきました。自分の存在がしっかり役に立てているんだと思えて、とても嬉しかったです。
■常に成長していく「クローバーキッズ」でありたい
―今後、目指していることはありますか?
保育士を経験しているとはいえ、毎日が勉強です。クローバーキッズは、いわゆる「グレーゾーン」の子が多く、障害や特性の幅がとても広いんです。よリ個々の特性を理解していくためにも、発達障害のことももっと勉強していきながら、いずれは児童発達支援管理責任者を目指していきたいなと思っています。同時に、いまは施設運営的なことも任せていただいているので、管理者というキャリアステップも考えていきたいです。
またチームづくりという点では、「いつ新しいチームメンバーが加わっても困らない環境」をもっと整えていきたいです。いくつかの施設を経験してきましたが、情報共有が足りない環境って結構多いんです。先ほども言ったように、無駄に時間がかかってしまっている部分を効率化することや、誰でも分かる情報共有ツールを作っていくことで、キャストが働きやすい職場をつくりたいです。それが結果的に、子どもたちの療育にあてる時間をもっと増やすことにつながると思います。常に新しいことにチャレンジして、成長していくチームをつくっていきたいですね!
他のキャストに聞きました!
高野勇輝さんってどんな人?
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扇貴之 クローバー学芸大学・統括管理者
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高野さんとは、学芸大学事業所オープンから一緒に働いていますが、とにかく一生懸命です。
クローバーでは初めての共生型事業所ということもあり、これまでやったことのない仕事も多いと思いますが、
めげずにチャレンジをし、そしてモノにするそんな男です。
子供達からも人気者で、これからの学芸大学事業所の成長に必要な1人であるでしょう。
これからの成長にも期待しながら見守っています。
顔を晴れのように明るくできる環境づくりのため、一緒に顔晴り(ガンバリ)ましょう!!
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杉山孝一 クローバーキッズ学芸大学・管理者
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4月に異業種から管理者に着任した私にとって、髙野君は現場と日々の事業所運営を確り支えてくれる心強い存在でした。
髙野君も私より2か月前に入社したばかりであるのに、彼の存在感はとても大きかった。
着任後すぐに感じたのは、今後彼はクローバーの中で、大きな役割を担っていくだろうな!という事。
頼りにしてるよ、髙野君!また、あの中華料理屋に誘ってね!!
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中野美穂子 クローバーキッズ学芸大学・療育指導スタッフ
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高野さんは、クローバーキッズの「ミスターIT」です。
得意な PC を使って、キャスト間の情報共有ツールなど を「誰にでも伝わる形」で自ら発案して作成してくれています。
トイレ始め水回り掃除の細かいことまで「させて下さい!」とどんなお仕事でも熱心な態度で向き合っていました。
その気持ちは子どもたちへも直ぐに通じ、人気急上昇。
今となっては、そのアツい志がクローバーキッズの車輪となって、いつの間にかチームを牽引する程の存在となっています!