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川村彩佳

クローバーキッズ・キャスト

立教大学・コミュニティ福祉学部・福祉学科を卒業後、2022年4月にクローバーに新卒入社。大学時代は福祉の中でも「母子支援/子ども・女性福祉」を中心に学ぶ。現在は、クローバーキッズで児童指導員として活躍中。新卒2年目にして、療育プログラムの考案、後輩の指導、請求業務など幅広く任される。仕事で一番好きな瞬間は「子どもたちと他愛もない会話をするとき」

療育は「仕掛けが大事」。就活時代から変わらない想い、「子どもたちの第三の居場所」を目指して。

■CLOVERに出会ったキッカケを教えてください。

私の就職活動の軸は「人の役に立てる/人の幸せをお手伝いできる」でした。

大学は福祉を学ぶ学部でした。自分の家庭環境の影響で福祉の制度にお世話になることが多く、「もっと福祉を知ってみたい」と思ったことがきっかけです。同時に、学生時代はウェデイングスタッフとしてもアルバイトをしていました。いざ就職活動となったとき、いずれも私の就活軸と重なると感じ、「福祉業界」と「ウェデイング業界」、2つの業界で活動することにしました。

CLOVERに出会ったのは、福祉業界でインターンシップを探していたときです。当時、CLOVERの就活サイトページには、「美点凝視」や「事業を通じて人々を幸せに」など、「人の幸せ」にフォーカスした価値観、理念が打ち出されていて、他社よりも目を引きました。

「とりあえず話だけでも聞いてみよう」と思いインターンシップに参加しましたが、その時のことは今でもはっきり覚えています。それまで複数の会社のインターンシップに参加してきましたが、CLOVERが一番ゲストがリラックスしているように思えました。福祉の現場は忙しないイメージでしたが、キャストもそれを感じさせない穏やかな雰囲気で、直感的に「ここかもしれない」と感じました。自分がここで働く想像ができたんです。

■最終的に、CLOVERに入社を決めたのはなぜですか?

まず「福祉」と「ウェディング」、2つの業界で迷っていたわけですが、「今後、どちらの業界が生き残るか?/どちらの業界が成長していくか?」と考え、最終的に「福祉」に決めました。成長する業界で就職した方が、自分自身も成長できるし、何より「成長する業界なら、幸せにできる人の数も多いはず」と思ったからです。

その中でもCLOVERに決めた理由は、「ビジョンが明確だったこと」と「できることが多いと感じた」ことです。

会社説明会の中で、「5年後までに◯事業所数にする」「2027年までに7つの事業を成功させる」などのビジョンがはっきりと述べられており、今後の会社の成長を感じました。

「できることが多い」と感じたのは、子どもだけ・高齢者だけではなく、「多世代共生」をやっていたことからです。私はどちらかというと「子どもの支援」に興味を持っていたので、「放課後等デイサービス」だけをやっている会社と最終的には迷っていました。でも子どもだけでなく、高齢者の方や地域、さまざまな人との関わりを通して支援ができることに魅力を感じたこと、クローバーキッズが「総合サポート型」で型にはまらない支援ができると思えたことで、やっぱりCLOVERだと決意できました。

 

■新卒で入社して1年ですね。これまでの1年間、壁にぶつかった経験はありましたか?

最初の壁は、クローバーキッズに配属されて4ヶ月目のことです。それまで頼りにしてきた新卒2年目の先輩が、別の事業所に異動する事になったんです。正直あの時は、「ああ、どうしよう」と思いました(笑)

配属されてからそれまでの日々は、子どもたちを覚えることだけでもう必死で、何をやるにもその先輩に聞いて、助けてもらっていました。新卒2年目で年が近い先輩だったので、自分にとっては一番近い「目標」でもあり・・・。その人が居なくなるということに、焦りを感じました。

■それを乗り越えられたのは、なぜですか?

先輩が異動した後の新しいメンバーで、今後のことを話し合う機会が何度かありました。その時間を通して、「このメンバーでやっていくんだ」「自分たちがやっていくんだ」という気持ちの切り替えと、覚悟が持てたのだと思います。

同時に、プログラムを考える仕事も任されるようになり、児童発達支援管理責任者の先輩に、よく相談をするようになりました。いろいろなアドバイスを受ける中で印象的だった言葉は、「子供たちの行動の裏には、必ず理由があるよ」でした。

それまでの自分は、子どもの行動に引っ張られてついて行くことに必死。でも、その先輩のアドバイスを受けて、「じゃあ、子どもに行動の理由を聞いてみよう」と考えるようになりました。

さっきまで大人しく机に座っていた子どもが、急にプレイルームに走り始めるなんてこともあります。そんな時は、「今、どんな気持ちで走ったの?」と聞いてみます。子どもたちは、問いかけるとしっかり自分の気持ちを言葉にできるんですね。今ではそれが当たり前だと思ってやれていることですが、思い返せば、ちょうどこの頃から「療育」の視点を持って子どもと向き合えるようになったのだなと思います。

■「社会人として、業務や子どもについて行くことに必死」という状況から「児童指導員として、療育で子どもに向き合う」に変化するきっかけになったんですね。それを意識し始めて、自信になった瞬間はありましたか?

1年目の秋、「集中タイム(※)」の強化月間の時ですね。私たちがやっている「集中タイム」を見たマネージャーが、「このままのレベルではいけない」とおっしゃって、毎日振り返りとフィードバックをしてくださった1ヶ月がありました。その際に何度も言われたのは、「仕掛けが大事」でした。「なかなか参加できない子どもたちをどう巻き込むのか、もっと考えて、もっと関わらなきゃ」とたくさんフィードバックを受けました。

その時から、「ただプログラムをやれば良い」ではなく、子どものたちのために「どんな仕掛けができるんだろう?」とすごく考えるようになりました。

例えば、普段なかなか「集中タイム」に参加できない子に対しては、その時間が始まる前から仕掛けを始めます。積極的に話しかけ、一緒に遊んだりコミュニケーションをとって、時間になったら「先生と一緒にやってみない?」と声をかけるんです。それに対して子どもが応えてくれたとき「療育って、こうやっていくんだ」と実感したんです。同じ仕掛けがいつも通用するわけではなく、子どものその日のコンディションや気持ち次第でも変化するということにも気づく機会になりました。

あの時マネージャーが、「このままではいけない」と言ってくれていなかったからと思うと、怖いですね。今のこの自信は芽生えていないと思います。

(※)集中タイム:クローバーキッズの療育における中核となるプログラム。学習のベースとなる集中力を強化するメソッドに基づいて「音読」と「マス計算」を毎日決まった時間に行います。児童指導員のファシリテーション力によって、子供の参加姿勢や自己肯定感がどんどん変わっていくため、指導マニュアルや先輩からのフィードバックを元に日々キッズキャストは練習を行なっています。

■これまでで一番印象に残ったエピソードを教えてください。

2年目に入ったばかりの5月。「パンケーキを作る」料理プログラムを担当したときのことです。

その年の4月、新一年生の利用スタートが多く、どうやって現場をまとめていけば良いのか、キャスト全員で試行錯誤していました。料理プログラムを任されると分かった時から、「どうやって進めよう?」と毎日のように考えていたんですね。

そしていざ当日やってみると、ある子どもが「今まで食べたパンケーキの中で、一番美味しい!」と叫んだんです。

その子は、学校で授業に参加できないという困りごとがあり、クローバーキッズ利用に至っていました。授業中に逃げ出して屋上に行ってしまうなどもあったそうです。そんな子が「みんなと一緒に活動できた」「自分で作ったものを、自分で食べれた」そこに成功体験を感じたのではないかと思うんです。

プログラムを考えることは日々大変ですが、子どもからそんな言葉をもらえると、「またやってあげよう!」ってなっちゃいますね(笑)

■ 川村さんが子どもたちと関わる上で、大事にしていることはありますか?

まず、「子どもたちの話を聞くこと」ですね。子どもが突発的な行動をとっても、真っ先に注意するのではなくて、「なぜそのような行動を取ったのか?」を聞くようにしています。

そして、「子どもに興味を持つこと」です。その日子どもが普段は持っていていないものを持っていたら「それは何?」と聞いたり、何か一生懸命作っていたら「何を作っているの?」と声をかけます。私たちが興味を持つことで信頼関係が生まれて、子どもたちも応えてくれると思っています。

■クローバーキッズは、ただ預かるではなく、子どもの将来のためにしっかり療育をしていこうという考えですよね。クローバーキッズに向いている人は、どんな人だと思いますか?

当たり前のことだと思いますが、「子ども視点」に立てる人だと思います。「子どもと関わって楽しい」で終わりではなく、子どもたちに「こうなってほしい」という想いがあり、「そのために自分には何ができるか、どう動くか」を考えることが必要です。私が何度も現場でマネージャーから言われてきた「仕掛けていくんだよ」ということはまさにそのこと。子どもと過ごすではなく、「子どもたちのために仕掛けていくこと」が苦にならない人に向いている仕事だと思います。

■ 最後に、「今後の目標」を教えてください!

この4月、新卒1年目の後輩キャストが入社しました、今は後輩にどんどん仕事を任せています。その分、自分はサポートに回ることが増えたのですが、そうなったことで、これまで以上に子どもの新しい発見があります。

就職活動の時から「子どもの第三の居場所」を作りたいという想いは今も変わっていません。学校に行けない子でも、クローバーキッズには行きたい!となれる場所を、今後も作っていきたいと思っています。個人的には今、「保育士」の取得を目指しています。より専門的な支援ができるように、今後も頑張っていきたいです!

他のキャストに聞きました!
川村彩佳さんってどんな人?

松本忠雄 クローバーキッズ 児童発達支援管理責任者

川村先生は、子どもたち1人ひとりと信頼関係を築きながらいつも、温かく、寛容に、優しく見守り、そっと手をさしのべてくれるステキな指導員です。

子どもたちとの遊びや学習もトコトン付き合ってくれる。いつも、子どもに解放感と安心感をもたらしてくれる雰囲気と細かな事によく気がつく責任感の強さは、教室の頼れる存在です。

阿部梢 クローバーキッズ 22新卒・児童指導員

川村さんはテキパキと仕事をこなせる人であり、笑顔を忘れず子ども達と楽しく関わることも出来る人です。業務の中でちょっとした見落としや漏れがあった時にいち早く気づいて、大きなミスに繋がる前に対応してくれます。指導員として子どもを仕切ることも出来ますし、常に周りをよく見て私達の仕事が円滑に回るように自然とサポートしてくれて、それを当たり前のようにこなしている姿を私はとても尊敬しています!

その一方で、子どもと関わったり私と他愛もない話をしたりしている時の川村さんは笑顔でとても話しやすいし、子どもにも好かれる親しみやすい人です。しっかり者と親しみやすさを兼ね備えているのが川村さんの素敵なところだと感じます!

腰丸さやか クローバーキッズ 23新卒・児童指導員

川村さんは、とても心強い存在です。今年の4月に新卒で入社した私に、クローバーでの仕事のことを0から教えてくださっています。いつでも優しく丁寧に教えてくださり、子どもへの関わり方やプログラムの内容などの相談をした時には具体的なアドバイスをくださいます。

子どもの前に立つことは緊張もしますが、川村さんと一緒に準備や練習をしたり、アドバイスをいただいたりすることで、自信を持って子どもと接することができます。私も1年後には川村さんのようになりたいと思います。