「でこぼこ」のつながり方。

クローバー本部の大塚です!

本日は、個人的にお勉強しに行こうと思い参加している、

東京藝術大学のDiversity on the Arts projectDOOR)の講義を受けてきました!

 

今日の登壇者は、東京大学先端科学技術研究センター特任教授で、

全国こども食堂支援センター・むずびえの理事長、湯浅誠さん。

今日の講義のテーマは、「話したいことを話しましょう」。

受講生からの質問に湯浅さんが答えてくれるという90分でした。

 

様々な質問が出ましたが、個人的にとっても勉強になったのは、

「ダイバーシティとインクルーシブの違いって?」

 

いざ説明しろと言われると、結構難しい。

どっちも「いろんな人が過ごしやすい社会をつくろうってことじゃないの?」

というざっくりな印象しか出てこず反省。。。

 

そんな中、湯浅さんは、

「ダイバーシティ=多様性」

「インクルーシブ=つながり方」

とおっしゃっていました。

 

かつて、「若くて働く健康な男性」が社会のマジョリティとされてきた時代、

そこに当てはまらない人は、「謝ってきた」そうです。

 

「妊娠したのでしばらく働けません、ご迷惑おかけしてすみません」という女性。

「ガンになってしまいました、普通には働けません、すみません」というガン患者の方。

「親の介護が必要になりました、長時間は働けません、すみません」という人々。

 

みんなマジョリティである「若くて働く健康な男性」という同じ「四角」であろうと必死でした。

でも少しずつ「ダイバーシティ=多様性」という考え方が広まってきた今、

人々のそれぞれの事情に配慮がされるようになりました。

みんな、「四角」から「でこぼこ」になったそうです。全員が違う形をした「でこぼこ」。

 

湯浅さんは、

「多様性は大事だと言われるけれど、多様性を大事にすることで難しくなってくることもある」

と付け加えました。

 

それは、

「つながること」

だそうです。

 

「四角」同士であれば、

ひっくり返っても、

Aの「四角」とBの「四角」が入れ替わっても、

パズルは完成してました。

 

でも、「でこぼこ」になってしまうと、そうもいかない。

ちょっとずれるだけで、パズルが成り立たなくなってしまうんですね。

そこで必要とされることが、

「インクルーシブ=つながり方」なんだそうです。

どうやったら、「でこぼこ」はつながれるのか?

それがいま社会で注目される「インクルーシブ」です。

 

広報担当として、どうやったら伝わるのかなあ・・と

いつも頭から湯気が出そうな気分です。

こんな伝え方があるんだなあと、とっても感動しました。

より多くの人に「伝わる」ってことも、「インクルーシブ」?

なんて思う月曜日でした。